diary.sorah.jp

クックパッドに入って 3 年が経った

2012/4/2 にクックパッド株式会社に入社して 3 年が経過して、今日から 4 年目になった。

わたしはこの会社で中学卒業以降 3 年、つまり高校入学〜卒業くらいの時間を過ごしたことになる。この 3 年間実際ほとんど普通の高校生とかがするような勉強はほとんどできなかった。が、かわりに周囲の強いエンジニアにボコボコにされたおかげでなんとかエンジニアとして生きていけている。…いや、とりあえず数学とかに関してはちゃんとキャッチアップしないと死ぬとは思ってますよ。

そして去年、一昨年の日記あさったけど節目のまとめ書いてなかったんだなぁ、ということでここ数年の動きをまとめてみる。

1 年目 (2012) は前述のようにフルボッコにされていた年。うーん、主に負債返済業をしていた気がする。具体的に何やったとかはもうあまり覚えていないのだった。当時のコードを見ると結構笑える事がある。

2 年目 (2013) は転機があって正社員になり、いろいろやれる事が増えた結果、アップグレード業を自分主導で進めたりとか、開発・テスト系サーバー、GitHub Enterprise の運用改善などをやった。開発系サーバーについてはアラートとかそういうものが存在しなかったので、インフラ部で整備されつつあり自分も家でつかいつづあった Zabbix を利用して開発系サーバーもちゃんとアラートを上げられる環境を整えた。これらは今でも自分やチームメイトが運用している。ここで整備して運用をいろいろしっかりしたお陰なのか、ここ最近は開発系サーバーの運用で変な苦しみがなくなったと思ってる。割と放置してても元気に動いている。

あとこの年は外に出してない社内ツールつくりして、後は負債返済をしてたので比較的外に向けたアウトプットが少なかったなぁとおもう年。ここでつくった社内ツールは EC2 インスタンスをサクッと立ててアプリデプロイするだけでよしなに動く! みたいなものなんだけど、今は better な方法 (Vagrant とか Docker とか) があるので、もう御蔵入りだろうなぁ。

3 年目 (2014) はいろいろあって開発系以外のサーバーもちょくちょく手を入れるようになったし、インフラ部の面々とやり取りする事がぐっと増えた。主にいろんなサーバーの ops 業を日中にする傍ら、mamiya をつくって国内外 (RubyKaigi, RubyConf) でトークする、みたいな事をした。実際 mamiya は今でも cookpad.com で利用されていて、日々のデプロイを支えている。他のサービスにも拡張したいところなんだけど、改善点がいろいろ見えてるので時間を見つけて改善したい…(が取り組めてない。)

今年からは Microservices するぞ! という勢いが高まっているので、そのために必要になりそうなものを作る、という仕事をしている。またいろいろ外に出せる成果はある気がするのでどんどん外へ出していきたい。去年からは外に出せる成果が多かったので GitHub の commit streak もそれなりに長くなってるからこのまま維持できたらいいなぁとおもったりもしつつ。あとはここ最近負債を自分は返してないのでまた何かやってもいいのかもなあ。一時期負債しか返してない時期があってしばらくやりたくないみたいな気持ちはあるんだけど、他人に押し付けてばかりではいられないし。

今のポジションはインフラ寄りの事を触りながら、かつ新しいアーキテクチャを考えて作るという事もできていて、どっちも楽しく興味のある分野なので大変わたし得な状況。数年前より会社どんどん大きくなってるし何がおこるかわからないけど、たぶんもうすこし居れるなら居るんじゃないかなー。

あとは mamiya を作る過程や microservices について考える上で分散システムに関しての興味が強まっている気がするのでそのへんについても勉強してみたいと思ったりしている。

社歴 3 年とかになってくるとそろそろ社内的にも老な気がするけど老害にならないように頑張って新しい事やっていきたいなあ。しかしいわゆる同学年のひとたちはそろそろ B1 なわけで…。このままだとそろそろあちこちからまた殴り倒されてもおかしくないので精進しつづけなければならないなぁ、と感じる日々をおくってます。

それと 3 年経ってもいまだに苦手なのはタスクにかかりそうな時間の見積りと、あと自分の生産性の異常な低さ。これどうすればいいんだろう。とりあえずなんとか活躍している人材になれてるとは思いたいけど、強い自信はないんだよなぁ。

まあまぁ、とりあえずまた目の前の事倒して生きるのにがんばろう…。


追記: 進路に関する FAQ というのがあります。

Published at